第4回 スカイコート学生プランニングコンペ
表彰式・懇親会&座談会レポート

第4回
スカイコート学生プランニングコンペ


表彰式・懇親会&座談会レポート

2024年5月25日(土)、スカイコート株式会社本社スカイビルにて「第4回 スカイコート学生プランニングコンペ」の表彰式を開催いたしました。

建築士やインテリアデザイナーを目指す若手の育成と活躍の場を創出することを目的に2020年より毎年開催している当コンペティション。今回の課題は『進と新と深 適応への可能性、建築の可能性』。過去開催のコンペの中でも最も抽象度の高い内容でした。

→第4回の課題詳細・募集概要はこちら

例年よりも短い応募期間ではありましたが、応募総数119点と多くの方々にご参加いただきましたこと、関係者一同大変嬉しく思っております。
今回も優秀な作品が多かったため、最優秀賞1点、優秀賞2点に加え、特別賞3点を選出させていただきました。当コンペにご参加いただきました全ての皆さまに深く感謝申し上げます。

式典には受賞者のほか一次審査を通過された方々もお招きし、受賞作品のほか一次審査通過作品を会場に展示させていただきました。また、表彰式後には審査員と学生の方々との交流を深めていただくため、懇親会&座談会を開催。参加された皆さまとても楽しまれているご様子でした。

式典当日は審査員長の河野有悟氏と学生が談笑するシーンも多く見られました
(画像は一次審査通過作品ギャラリーにて)

表彰式
~新世代の建築家たち~


表彰式では、受賞者の表彰をはじめ、一次審査通過作品の紹介等が行われました。

審査員長の河野有悟氏による総評では「コンペという形式上、作品に順位がついている。しかし今後、時代や環境の変化の中で求められるものが変わっていくかもしれない。そうした変化により今の順位が逆転することがある。次の時代につながるような選択肢が広がった。」と参加者へ激励の言葉が送られ、学生の皆さまは真剣に耳を傾けていらっしゃいました。

受賞6作品には、審査員より賞状と目録に加え、本コンペ初の記念品の盾が授与されました。
また、受賞者には作品が生まれた背景や作品制作時の想いなどを語っていただきました。

最優秀賞


京都工芸繊維大学
工芸科学部 デザイン建築学課程

湯口 蒼太さん

作品タイトル

土地と記憶が紡ぐ家

優秀賞


早稲田大学
創造理工学部建築学科

島 孝太さん
小谷 さくらさん
大倉 匠生さん

作品タイトル
余暇を生み出す旗竿地の家

優秀賞


京都大学
工学部建築学科

松尾 孝太郎さん

作品タイトル
Butterfly Effect

特別賞


早稲田大学
創造理工学部建築学科

山口 篤さん
米良 航さん

作品タイトル
鯨骨群衆的商店建築

特別賞


大同大学
工学部 建築学科 インテリアデザイン専攻

福岡 拓己さん

大同大学
工学部 建築学科 建築専攻

清水 晋平さん

作品タイトル
溢れ出す空隙 -「隙間」それは様々な要素が交錯する場-

特別賞


九州大学大学院
人間環境学府 空間システム専攻 建築計画学コース
矢野 泉和さん
(オンライン参加)

作品タイトル
少年の日の憶出

※大学名、学科は応募時のものになります

受賞6作品には、審査員より賞状と目録に加え、本コンペ初の記念品の盾が授与されました。
また、受賞者には作品が生まれた背景や作品制作時の想いなどを語っていただきました。

最優秀賞


京都工芸繊維大学
工芸科学部 デザイン建築学課程

湯口 蒼太さん

作品タイトル

土地と記憶が紡ぐ家

優秀賞


早稲田大学
創造理工学部建築学科

島 孝太さん
小谷 さくらさん
大倉 匠生さん

作品タイトル
余暇を生み出す旗竿地の家

優秀賞


京都大学
工学部建築学科

松尾 孝太郎さん

作品タイトル
Butterfly Effect

特別賞


早稲田大学
創造理工学部建築学科

山口 篤さん
米良 航さん

作品タイトル
鯨骨群衆的商店建築

特別賞


大同大学
工学部 建築学科 インテリアデザイン専攻

福岡 拓己さん

大同大学
工学部 建築学科 建築専攻

清水 晋平さん

作品タイトル
溢れ出す空隙 -「隙間」それは様々な要素が交錯する場-

特別賞


九州大学大学院
人間環境学府 空間システム専攻
建築計画学コース
矢野 泉和さん
(オンライン参加)

作品タイトル
少年の日の憶出

 

※大学名、学科は応募時のものになります

各受賞作品への講評および作品詳細は以下特設サイトをご覧ください。

審査員と学生たちの交流を深めた懇親会


懇親会では、審査員、受賞者、一次審査通過者が参加し、とても和やかな雰囲気の中で交流を深められていました。

立食形式で行われた会場では、参加者の皆さまが食事を楽しみながら各作品について見解を語り合ったり、学生生活やプライベートの話題で盛り上がったりなど、学生同士のコミュニケーションの場となっていました。

作品について語り合う審査員の高安重一氏と学生たち

懇親会の様子

審査員と学生たちの交流を深めた懇親会


懇親会では、審査員、受賞者、一次審査通過者が参加し、とても和やかな雰囲気の中で交流を深められていました。

立食形式で行われた会場では、参加者の皆さまが食事を楽しみながら各作品について見解を語り合ったり、学生生活やプライベートの話題で盛り上がったりなど、学生同士のコミュニケーションの場となっていました。

懇親会の様子

作品について語り合う審査員の高安重一氏と学生たち

座談会 <建築を志す学生×現役の建築家×不動産ディベロッパーCEO>


今回初の試みとして座談会を開催。審査員、受賞者、一次審査通過者の総勢23名が参加し、円形状に椅子を置き、着席しながらクロストーク形式で進めることに。
座談会にテーマは設けず、制作時のエピソードや審査時に印象に残った作品について自由に話していただきました。

まずは、高安氏のご提案により、表彰式でご紹介しきれなかった一次審査通過作品について取り上げることに。
作品のコンセプト決めから完成に至るまでの経緯や、その建物で暮らす住民・地域への想いなど、参加者の皆さんにお話しいただきました。
作品の舞台は、数多くの建築物が立ち並ぶ銀座や長閑な田園風景が広がる田舎町など様々。中には農業離れや人口減少の社会問題を取り上げた作品もあり、改めて建築と人の結びつきを強く感じることができました。
特別賞を受賞した早稲田大学のチーム(作品名:「鯨骨群衆的商店建築」)と同大学の一次審査通過のチーム(作品名:「都市に『棲む』」)が、偶然にも同じ首都高速道路を題材に選んでいたことが提出日の3日前に発覚したという裏話も。
同じ課題・題材の作品でも切り口や提案内容は異なったという結果を踏まえ、それぞれのチームがお互いの作品について質問や意見を交換し合っていました。
審査員からは、それぞれ印象に残った作品の惜しい点などをお話しいただきました。
総評では語られなかった内容だったため「今後の制作に活かします!」とメモを取る学生の姿もあり、皆さん新たな発見があったようです。
藤原(当社代表取締役社長 兼 CEO)からは「この作品なら現実的にも可能だと思う。」と不動産ディベロッパーの経営者目線でのコメントもありました。

座談会の中で特に盛り上がったトピックは“偶然性を意図的に生み出す際に起こる逆説”について。
「制作者の意図しない進化を続ける建築物の完成をいつとするのか、答えのない永遠のテーマです。」と河野氏。作品を制作したチームもこの偶然性を生み出すため、様々な工夫をしていたそうです。河野氏からは「あえて禁止事項を作ってみるのも良いかもしれない」とのアドバイスもありました。

議論は大いに盛り上がり、急遽時間を延長することに。
終了後も審査員と話す学生や、学生同士で記念写真を撮影する姿もあり、大盛況のうちに終了しました。

座談会
<建築を志す学生×現役の建築家×不動産ディベロッパーCEO>


今回初の試みとして座談会を開催。審査員、受賞者、一次審査通過者の総勢23名が参加し、円形状に椅子を置き、着席しながらクロストーク形式で進めることに。
座談会にテーマは設けず、制作時のエピソードや審査時に印象に残った作品について自由に話していただきました。

まずは、高安氏のご提案により、表彰式でご紹介しきれなかった一次審査通過作品について取り上げることに。
作品のコンセプト決めから完成に至るまでの経緯や、その建物で暮らす住民・地域への想いなど、参加者の皆さんにお話しいただきました。
作品の舞台は、数多くの建築物が立ち並ぶ銀座や長閑な田園風景が広がる田舎町など様々。中には農業離れや人口減少の社会問題を取り上げた作品もあり、改めて建築と人の結びつきを強く感じることができました。

特別賞を受賞した早稲田大学のチーム(作品名:「鯨骨群衆的商店建築」)と同大学の一次審査通過のチーム(作品名:「都市に『棲む』」)が、偶然にも同じ首都高速道路を題材に選んでいたことが提出日の3日前に発覚したという裏話も。
同じ課題・題材の作品でも切り口や提案内容は異なったという結果を踏まえ、それぞれのチームがお互いの作品について質問や意見を交換し合っていました。

審査員からは、それぞれ印象に残った作品の惜しい点などをお話しいただきました。総評では語られなかった内容だったため「今後の制作に活かします!」とメモを取る学生の姿もあり、皆さん新たな発見があったようです。
藤原(当社代表取締役社長 兼 CEO)からは「この作品なら現実的にも可能だと思う。」と不動産ディベロッパーの経営者目線でのコメントもありました。

座談会の中で特に盛り上がったのは、“偶然性を意図的に生み出す際に起こる逆説”について。
「制作者の意図しない進化を続ける建築物の完成をいつとするのか、答えのない永遠のテーマです。」と河野氏。作品を制作したチームもこの偶然性を生み出すため、様々な工夫をしていたそうです。河野氏からは「あえて禁止事項を作ってみるのも良いかもしれない」との助言もありました。

議論は大いに盛り上がり、急遽時間を延長することに。終了後も審査員と話す学生や、学生同士で記念写真を撮影する姿もあり、大盛況のうちに終了しました。

座談会に参加された皆さま

今回の課題が抽象的なこともあり、多彩なテイストの個性的な作品が多く集まりました。
それぞれが興味のあるテーマを取り入れたものや好きな場所を舞台にしたものなど、制作者の想いが詰まった作品たちが本コンペで生み出されたことを、私たちも大変嬉しく思います。

今後もスカイコートは、建築やデザインを志す学生の皆様を応援し続けます。第5回の開催も企画しておりますので、ぜひご参加ください!

主催:スカイコート株式会社